グローブはバイクギアの中で、一番最初に「まあ何でもいいか」で済ませがちなアイテムだと思う。
ヘルメットやジャケットは見た目に直結するから真剣に選ぶけど、グローブはとりあえずホームセンターの作業用で……という人も少なくないんじゃないだろうか。自分もそうだった。
でも、ハーレーに乗る時間が長くなってくると、グローブの良し悪しが手に出る。長距離で手が痺れる、夏場に蒸れて不快、革が硬くてクラッチが重く感じる。逆に、いいグローブに出会うとスロットルの感触が変わるし、バイクとの一体感もはっきり上がる。
この記事では、ミルウォーキー8に乗る自分が実際に使ってきた経験と、周りのハーレー乗り仲間の評判をもとに、ハーレーに似合うレザーグローブ5本を紹介する。
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ハーレーに似合うグローブの選び方
① 素材はレザー一択でいい
ハーレーに合成繊維のスポーツグローブを合わせると、どうしても浮く。機能的には問題なくても、バイクとのトータルの見た目が崩れてしまう。
レザーにも種類がある。牛革は丈夫で厚みがあり、使い込むとエイジングが楽しめる。山羊革(ゴートスキン)は薄くてしなやかで操作性が高い。鹿革(ディアスキン)は柔らかく、水に強いのが特徴だ。
どれを選んでも「ハーレーに合う」という点では間違いないが、操作性を重視するなら山羊か鹿、エイジングを楽しみたいなら牛が向いている。
② ショートかガントレットか
手首までのショートタイプは脱着が楽で、街乗りやカフェ立ち寄りが多い人向き。袖口から風が入るので真冬には向かない。
ガントレット(手首より上まで覆うロングタイプ)は防風性が高く、高速ツーリングや冬場に強い。ただしジャケットの袖との干渉があるので、手持ちのジャケットとの相性は確認しておきたい。
春〜秋の3シーズンならショート、冬メインならガントレット。迷ったらショートから始めて、冬用は別で買い足すのが失敗しにくい。
③ スマホ対応はもはや必須
ツーリング中のナビ確認、休憩時のSNSチェック。いちいちグローブを外すのは面倒だし、そのたびにグローブを落とすリスクもある。最近のバイク用レザーグローブはタッチパネル対応のものが増えてきたので、できれば対応モデルを選んでおきたい。
④ プロテクターは「あれば安心」くらいで考える
ナックルガード付きのグローブは転倒時の安全性が高いが、見た目がゴツくなりがち。ハーレーのスタイリングを重視するなら、ソフトプロテクター内蔵タイプを選ぶと外見を損なわずに安心感を得られる。
街乗りメインなら正直プロテクターなしでも問題ないが、峠やロングツーリングが多い人は検討の価値ありだ。
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おすすめレザーグローブ5選
1. デグナー TG-93 洗えるレザーグローブ
素材: 鹿革(ディアスキン)
タイプ: ショート
価格帯: 9,000〜10,000円
グローブの最大の敵は「臭い」だと個人的に思っている。夏場に汗を吸った革グローブの匂いは、なかなかきつい。このTG-93は鹿革なのに丸洗いできるという、ありそうでなかった一本。洗っても革が硬くなりにくく、柔らかいフィット感が持続する。
デザインはシンプルなブラックで、ハーレーとの相性は申し分ない。スマホ対応で、日常使いからツーリングまでカバーできる万能タイプだ。最初の一本に迷ったらこれを推す。
2. デグナー TG-99 レザーグローブ
素材: 羊革(シープスキン)
タイプ: ショート
価格帯: 8,000〜10,000円
羊革のきめ細かい質感と、手の甲のダイヤステッチが上品な印象の一本。しなやかで最初から手に馴染むので、「新品の革グローブは硬くて嫌だ」という人にちょうどいい。
カラーはブラック・アイボリー・オレンジの3色。ローライダーSにはブラック、ブレイクアウトにはアイボリーを合わせると、バイクのキャラクターに沿った統一感が出る。ダイヤステッチのデザインはジャケットとのコーディネートも組みやすい。
3. コミネ GK-217 CEプロテクトレザーグローブ
素材: 山羊革(ゴートスキン)
タイプ: ショート(ナックルガード内蔵)
価格帯: 7,000〜9,000円
「安全性も欲しいけど、ゴツいレーシンググローブはハーレーに合わない」という人への回答がこれ。CE規格のソフトプロテクターが拳部分に内蔵されているが、外からはほとんど目立たない。見た目はクラシックなレザーグローブそのもの。
山羊革なので薄くて握り込みやすく、クラッチ操作が楽。ロングセラーモデルで楽天のレビュー評価も安定して高い。コミネは価格の割に作りがしっかりしていて、コスパで選ぶなら筆頭候補だ。
4. RIDEZ MOTO GLOVES
素材: 牛革
タイプ: ショート
価格帯: 7,500〜9,000円
RIDEZはヴィンテージ系のアメリカンバイクやカフェレーサーに向けたブランドで、グローブのデザインセンスが良い。このMOTO GLOVESは手の甲にシャーリング(ジャバラ状の縮め加工)が入っていて、握り込んだときに自然とグリップの形にフィットする。
ベルクロではなくボタンとファスナーで手首を留める仕様で、見た目のクラシック感を損なわない。プロテクターも内蔵されているが、デザインに溶け込んでいてライダースジャケットのような佇まい。見た目にこだわりたいハーレー乗りには刺さるグローブだと思う。
5. JRP GBW ウインターグローブ
素材: 牛革
タイプ: ショート(冬用)
価格帯: 10,000〜15,000円
冬用を1本だけ挙げるなら、JRP(Japan Rider’s Products)のGBWを選ぶ。日本製の革グローブ専門ブランドで、知名度は高くないが品質は折り紙つき。革の裁断から縫製まですべて国内で行っている。
裏起毛で保温性がありながら、革が柔らかくて操作性を犠牲にしていない。ガントレットではなくショートタイプなので、冬用にありがちな「ゴツくて野暮ったい」感じがない。ハーレーの黒い車体にすっきり馴染む、大人の冬グローブだ。
タイプ別・早見表
| 用途・季節 | おすすめグローブ |
| オールシーズン万能型 | デグナー TG-93(洗える鹿革) |
| 上品でコーデしやすい | デグナー TG-99(羊革ダイヤステッチ) |
| 安全性とコスパ重視 | コミネ GK-217(CEプロテクター内蔵) |
| デザイン重視・ヴィンテージ系 | RIDEZ MOTO GLOVES |
| 冬ツーリング用 | JRP GBW |
ミルウォーキー8に乗るなら、グローブの色はこう選ぶ
記事の最後に、ヘルメット記事でもやったモデル別のアドバイスを少しだけ。
ローライダーSの場合
車体がブラックアウトされたダークなバイクなので、グローブもブラック一択で統一するのがいちばん間違いない。ステッチや金具がシルバーのものを選ぶと、エンジンのクローム部分とさりげなく呼応する。
マットな質感のグローブを選ぶとジャケットやヘルメットとのトーンが揃いやすい。光沢のある革はローライダーSの無骨な雰囲気とやや合わないので、ツヤ消し系を意識すると失敗しにくい。
ブレイクアウトの場合
ブレイクアウトはクローム+大胆なラインが特徴のバイクだから、グローブで少し遊んでもいい。ブラウンやタン系のレザーグローブを合わせると、クラシックアメリカンの空気が出る。
ブラックでまとめるのももちろんありだが、全身黒だとブレイクアウトの持つ華やかさを消してしまうこともある。ジャケットかグローブのどちらかでブラウン系を入れると、バイクのシルエットが引き立つ。
まとめ
グローブは消耗品だから、最初から高いものを買う必要はない。まずは1本試してみて、自分の乗り方に合うタイプを見極めてから2本目を選ぶくらいでちょうどいい。
迷っている人には、デグナー TG-93を最初の1本としておすすめする。洗えるから衛生的だし、鹿革の柔らかさは一度味わうと戻れなくなる。価格も1万円を切るので、グローブにお金をかけることに抵抗がある人でも手を出しやすい。
ヘルメット、グローブ、そして次はジャケット。ギアが揃ってくると、バイクに跨がるたびにテンションが上がる。それがハーレーに乗る楽しさのひとつだと思っている。

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